ちょっと1杯だけのつもりが

地元大好きっこ、飲み食べ歩きが好きだと
何をどうやっても近所の顔馴染みが無限に増えていく。

「知人」と呼ぶにはちょっと寂しいし、
かといって「友人」と呼ぶほどの距離感でもない。
お互いに「常連さん」という認識でしかない。

そんな常連さんがたくさんいる、いつものお店に行けば
「ちょっと1杯のつもりで…」と本当に1杯で終わるはずがなく。
気づけば二次会のように2軒目、3軒目とハシゴすることも少なくない。

常連さんがいないだろうというお店に行っても
「あれ?このお店に来ることあるんだね!」なんて具合で
ばったり遭遇すると、やっぱり楽しくて、1杯で終えるはずがなく。

こうして夜は更けていき、気づけば空が白んでくるのであった。

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